教員・研究室情報
| 取得学位 |
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| 研究室・ユニット名 | 動物生殖工学 |
| 研究テーマ |
バイオで牛をつくり育てる ― 120㎛の卵子から900㎏の肥育牛まで ― <br /> ※㎛=マイクロメートル |
| 研究キーワード |
繁殖
受精卵移植
体外受精
生体卵子吸引
肉牛
乳牛
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| 教育・研究への取り組み |
「バイオで牛を生ませ育てる」・「育ててみませんか、直径120μmの卵子から体重900kgの肥育牛まで」をモットーに、生命が誕生する前の卵子の採取法および受精卵の生産法から分娩、哺育、育成および肥育法まで、様々な成長段階の牛を研究テーマとして活動をしています。また、私の研究室は家畜繁殖学研究室および家畜生産改良学研究室と合同で活動しており、多くの仲間ができるのも特徴です。 |
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受験生へのメッセージ
動物生殖工学研究室では人工授精、受精卵移植、体外受精を基本技術とし、動物の卵子、精子および受精卵の発生能および凍結技術について研究しています。酪農学園大学には学内に乳牛および肉牛農場および近隣には農家や獣医師も多くあり、実践的な人工授精、受精卵移植および経腟採卵-体外受精が学べることも大きな特徴です。家畜の生殖工学やヒト生殖医療について学びたい人は動物生殖工学研究室を訪問してください。
研究シーズ
| 研究キーワード |
ウシ体外受精OPU
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| 研究テーマ | 受胎性の高いOPU-IVP胚(体外受精胚)の選別方法 |
| 研究の概要・特徴 |
ウシ体外受精胚は育種改良の促進、黒毛和種の増頭、体内胚の採取できないドナーからの胚生産および体内胚よりも効率の良い胚生産技術として近年注目されている。しかしながら、一般的に体外受精胚を体内胚と比較すると受胎率が低い、流産率が高いおよび過大子の発生率が高いなど、課題が多いのも事実である。 |
| 産業界等への アピールポイント (用途・応用例等) |
体外受精胚はと畜場の卵巣を利用することにより、安価に大量なウシ胚を作製可能とする。牛の繁殖において夏季の受胎率低下の問題は、地球温暖化の問題と相まって今後さらに重大な問題となると考えている。その原因としては夏季の高温が特に高温耐性の低い時期である卵子および初期胚などの発生を阻害することが主要因とされている。この夏季の繁殖率低下を回避するためには秋から春にかけて作製した体外受精胚を夏場に移植することが最も有効と考えられている。これらの時期に大量に作製し凍結保存した体外受精胚を夏季に移植することにより、夏季の受胎を確保できれば、牛乳消費量が上がる春から夏にかけての分娩牛が増え、牛乳消費量の上がる初夏から夏に泌乳最盛期を迎える牛が増えることになる。 |
| SDGs |
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