人生を学び続ける意味を、
実践的な学びの中にて
掴み取って欲しい

私たち酪農学園大学は、冷害や社会情勢に翻弄され困窮する農民を救済し、国を発展させるため、本学創立者の黒澤酉蔵とその同志たちの熱き想いによって、農民への教育を行う教育機関として創立されました。黒澤酉蔵は、「日本の酪農の父」や「北海道開発の父」と呼ばれ、現在のSDGsに通じる考え方「健土健民」「循環農法」を教育の基本精神とし酪農教育に心血を注ぎました。本学ではその黒澤酉蔵の精神を引き継ぎ、教職員、学生、共に汗をかきながら社会で活躍していくための多くの学びを得て、共に成長して行く教育環境を整え、皆さんをお待ちしております。

さて、冒頭に問いかけました「今後の人生をどう生きていこうと思いますか？」について、私も明快な答えはありません。それは、人生を通してずっと探し続けるものかもしれません。ただ一つ言えるのは、「いかなる時も学び続けて行くこと」だと思います。人生は多くの困難に突き当たります。それは、ある意味では皆さんの成長のチャンスでもあり、困難な状況にこそ多くの学びと新たな成長があります。本学には、全国から多くの学生が親元を離れ、集います。その多くの仲間と、皆さん各人がこれからどう生きて行くのか、知識だけではなく、人生を学び続ける意味を、実践的な学びの中にて掴み取って欲しいと願っています。

私は1990年に鹿児島を離れ、この酪農学園大学に入学しました。私も多くのことを本学で学び、その体験が人生を豊かなものにしていると実感しています。ぜひ、北海道の豊かな自然、広大なキャンパスにて（東京ドーム28個分）、皆さん自身の今後の人生の新たなる一歩を踏み出してみませんか？