NEWS NO.64  (2023年度)

イオン北海道（株）との包括連携協定締結を記念した「酪農学園フェア」を開催

イオン北海道（株）との包括連携協定締結を記念した「酪農学園フェア」が、12月1日から3日間、イオン江別店にて開催されました。

イオン江別店で売れ残ってしまったパンなどを活用した飼料「エコフィード」を中心に食べさせて生産された豚肉販売など、地域資源の循環推進につなげる「食品系バイオマスの活用」について、地域の人々に知ってもらうことが目的の１つです。今回、「エコフィード豚」（通称）を使用した、酪農学園大学生産豚肉100％使用と表示されたシールが貼られた学内製造のベーコンが個数限定で販売されました。また、エコフィード豚と北海道産豚を使用したセミドライソーセージを学内で製造し、ベーコンとともに本学以外で初めて販売しました。

酪農学園大学生産豚肉使用100%のシール

本学以外で初めて販売

エコフィード飼料を与えた豚を肥育する、山田未知教授（循環農学類　中小家畜飼養学研究室）は、「ブタにパンを多給すると肉の中にサシが入る」と、本学産の豚もも肉を示しながら説明しました。

エコフィード飼料を与えた豚を肥育する山田未知教授

サシが入ったもも豚肉

また、イオン北海道（株）や北海道コカ・コーラボトリング（株）、本学園との取り組みをによる、コカ・コーラ飲料の製造過程で発生する『茶粕』（やかんの麦茶や爽健美茶製造の際の副産物）のサイレージをエコフィード飼料として給与し、肥育した日本短角種の牛肉売り場では、西寒水将講師（循環農学類家畜生産改良学研究室）と学生たちが来客に対するアンケート調査を行いました。

エコフィードの取り組みをPRした、安井 晴さん（循環農学類 家畜生産改良学研究室３年生）「自分が育てた牛がお肉になり、消費者の皆様が手に取ってくれて、ご賞味いただけたら嬉しいなと思います」

アンケート調査を実施した、谷川 未菜さん（循環農学類 家畜繁殖学研究４年）「日本短角種を知っている回答者が結構いました。脂がさっぱりしていてくどくないので、脂が苦手な方にもお勧めの牛肉です。PRして短角牛の知名度を高めたいです」

酪農学園大学生産・製造の肉製品や乳製品、とわの森三愛高校の生徒が手掛けた、はさがけ米（ななつぼし）やきびだんごが並ぶ特設売り場がイオン江別店１階イオンタウンに設けられました。
2日は、ポインセチアとシクラメンの鉢植えが加わり、イベントでは麦わらで作る北欧フィンランドの伝統装飾の「ヒンメリ」作り体験や酪農plus＋のキャラクターの“サンディー”などマスコットキャラクターが登場する「じゃんけん大会」が行われました。

木下大夢さん（機農コース１年生）「クリスマスに合うポインセチアとシクラメンは僕らが育てました。米の品種はななつぼしです。収穫は機械は使わず手作業で行い、１本残さずに丁寧に刈り取りました。収穫後は自然の天日乾燥を行う手法で「はさがけ米」と言われています。ぜひ、食べてみてほしいです」

上田 隼明さん（機農コース酪農専攻３年生）「西川謙先生の指導の下、僕らが搾乳した牛乳と田中養蜂場（江別市）の蜂蜜を使用し､谷田製菓（栗山町）の協力で、きびだんごの製品化が実現しました。生産から新製品が出来るまでを自分が関わったきびだんごをお客さんが手に取ってくれるのがとてもうれしい｣

１階３番出入口で「キャラクターじゃんけん大会」

２階特設会場で「ヒンメリ」作り体験

循環農学類の宮崎早花講師（食物利用学研究室）と学生たちは参加者に、ヒンメリ作りを通じて材料となる作物（ライムギ）を育てるところから装飾品になるまでの過程を学ぶことができ、残った麦わらは、本学農場の堆肥として循環される、本学ならではの取り組みだとPRしました。

参加者にヒンメリの作り方を説明する学生

３回に分けて行われたヒンメリ作り体験は満席に

【参考】関連記事
◆2023.10.27「酪農学園とイオン北海道株式会社との包括連携協定締結式を開催」
　https://rgu-dev.ooda.biz/30087.html
◆2023.05.16「茶かすを有効活用したエコフィードを給与した肥育牛を初出荷！」
　https://rgu-dev.ooda.biz/27536.html

【関連リンク】
◆酪農学園大学地域連携センター
　https://exc.rakuno.ac.jp/archives/12923.html
◆イオン北海道株式会社
　https://www.aeon-hokkaido.jp/corporation/news/
◆イオン江別店
　https://www.aeon-hokkaido.jp/shopinfo/119359/
◆北海道コカ・コーラボトリング株式会社
　https://www.hokkaido.ccbc.co.jp/environment/recycle.html