2023年度秋期キリスト教教育強調週間を下記の通り計画しました。
　今回の強調週間では本学名誉教授の永幡肇先生から「酪農学園と三愛精神（神人土）」という主題でお話をしていただきます。本学での学生生活と教員生活を通じて、永幡先生は獣医学の研究と教育に専心してこられましたが、その心奥には常に「三愛精神」を覚知したいとの思いがありました。この姿勢は古代のラテン教父アウグスティヌスから中世のスコラ神学者アンセルムスへと続く「知解を求める信仰」（fides quaerens intellectum）の系譜に連なるのみならず、真実の科学者であり、真実の信仰者であることを表白した本学初代学長の樋浦誠を継ぐ求道者としての歩みでもあります。その求道精神から、先生は大学礼拝に積極的に参与し、週報も大切に保管してきたことも知られていますが、本学での教員生活の総括として、日本基督教団野幌教会において、朴美愛先生より洗礼を受け、三愛精神に応答すべくキリスト者としての新たな歩みを始めておられます。
　そこで、今回の強調週間では「神・人・土」を愛する「三愛精神」（三愛主義）を求道してこられた永幡先生を通して、学生と教職員のみなさんと一緒に本学に真実に必要なキリスト教主義と建学の精神に思いを馳せる「時」にしたいと願っています。

――――記――――

日時：2023年10月31日（火）10時40分〜12時10分（宗教改革記念日）
場所：黒澤記念講堂
聖書：マタイによる福音書 7章7−8節
主題：「酪農学園と三愛精神（神人土）」
講師：永幡　肇先生（酪農学園大学名誉教授）

【講師紹介】永幡　肇（ながはた・はじめ）先生
1953年生まれ。1976年酪農学園大学酪農学部酪農学科卒業。1979年酪農学園大学酪農学部獣医学科卒業。1988年北海道大学において獣医学博士取得。2015年放送大学大学院において学術修士取得（賀川豊彦研究）。1979−1983年酪農学園短期大学、1989−90年オハイオ州立大学、1983−2018年酪農学園大学、2019−2022年岡山理科大学で獣医衛生学の教育・研究に従事。2019年3月10日に日本基督教団野幌教会において朴美愛牧師（現学園宗教主事）より受洗。2019−2020年度日本獣医学会越智賞受賞。現在、酪農学園大学名誉教授。

以上

関連リンク
◇酪農学園大学キリスト教教育ホームページ
　https://rakuno-ce.org/