教員・研究室情報
| 取得学位 |
|
|---|---|
| 研究室・ユニット名 | 獣医生理学 |
| 研究テーマ | 消化管の内分泌学・炎症と免疫応答の制御・生活習慣病のエネルギー代謝調整 |
| 研究キーワード |
腸内分泌細胞
炎症制御
アトピー
ストレス
生活習慣病
マクロファージ
|
| 教育・研究への取り組み |
Physiology(生理学)の語源は自然についての知識そのものを指し、獣医学の場合病気や治療を考えるための基礎獣医学全般を指す包括的な語です。最近は漢字を直訳してLogic of lifeとも呼ばれ、生命のしくみそのものが対象になりますが、生命体の内部のしくみだけでなく、外界(環境)からの刺激の受容などのしくみも含めて研究対象としています。私の主な研究内容は消化管の生理学と内分泌学です。 |
受験生へのメッセージ
生理学は皆さんが入学すると形態(解剖)学とともに最初に学ぶ科目となっています。生物学と重なる部分も多いのですが、常に機能の異常や病気と対比させる視点が大切です。動物の身体の正常なしくみを知ることにより、それらがどのように変化すると病気になるのか、またどのように本来の機能を補正することで病気から治るのかといった視点や考え方を学び、獣医学を学ぶ上での考える力をしっかりと身に着けてください。
研究シーズ
| 研究キーワード |
消化管ペプチド腸内分泌細胞反芻動物
|
|---|---|
| 研究テーマ | 反芻動物における消化管ペプチドの比較内分泌学に関する研究 |
| 研究の概要・特徴 |
単胃動物の消化管には食後期と食間期の明確な区別があり、それぞれにおいて分泌される消化管ホルモンの動態も異なっている。しかし、反芻動物は前胃を持つため、常時消化管に内容物があり、消化管ホルモンの分泌動態は異なっている。そこで、ヒツジを実験動物として消化管ホルモンの分泌動態を調べ、また外因性に消化管ホルモンを投与した場合の消化管運動や消化腺、内分泌組織に及ぼす作用を調べている。また、これらの組織における受容体の分布やサブタイプを分析し、作用発現を仲介する受容体を検討してきた。これまでに検討した消化管ペプチドとして、Cholecystokinin, Secretin, Peptide YY, PACAP, Substanse P, Neurokinin A, Neurotensin, Xeninなどがある。これらの内分泌系あるいは腸神経系を介した消化管機能の調節系の解明が、家畜の健康および生産性の向上に貢献できればと考えている。 |
| 産業界等への アピールポイント (用途・応用例等) |
動物への飼料給餌の変化が消化管機能や内分泌、代謝に及ぼす効果を検討する際の基礎的情報を提供できる。 |
| SDGs |
|